今回訪問させていただいたのは、静岡県浜松市。
浜松西インターから車で10分のところにある介護老人保健施設「白梅ケアホーム」さん。
地域でもよくボランティアの方が訪れているというお話で、
利用者さんの娯楽には積極的に力を入れられています。
今回、当社の運営する「娯楽ボラ.com」にもご登録いただきました。
今回ご紹介する娯楽ボランティアさんは、
今年6月からソロでの慰問活動を始められたばかり。
「ジャズピアノ」でソロ活動をされている【前原さん】です。
学生時代は管楽器でジャズをやっていたそうですが、
社会人になり、浜松に移ってからピアノを始められたそうです。
それ以来、キャバレーでピアノ演奏をされたり、
浜松でも歴史の深いジャズバンド「浜松スイングバンド」に
ピアニストとして長年経験を積んで来られたのだそうです。
【浜松スイングバンドHP】http://sound.jp/swingband/
昨年、定年されたのをきっかけに、
かねてからやりたかったピアノのソロ活動を開始。
福祉施設を中心に活動中とのことです。
活動はご自分で積極的に施設に連絡しては約束をとり、
現時点で既に50件の予約が入っているとのお話。
以前大正琴の取材をさせていただいた「佐鳴荘」施設長様の
ご紹介をいただき、今回拝見させていただく流れとなりました。
曲のレパートリーも非常に多い前原さん。
今回の選曲のラインナップは以下の通り。
1.星に願いを
2.テネシーワルツ
3.青い山脈
4.リンゴの唄
5.夏は来ぬ
6.東京ブギウギ
7.二人は若い
8.われは海の子
9.雨ふりお月
10.きよしのソーラン節
11.きよしのズンドコ節
12.365歩のテーマ
13.ふじの山
14.瀬戸の花嫁
15.ふるさと
16.夏の思い出
17.幸せなら手を叩こう
18.高校三年生
19.憧れのハワイ航路
20.お座敷小唄
21.みかんの花咲く丘
(アンコール)
22.瀬戸の花嫁
23.ふるさと
時間は午後1:30。
施設のスタッフの方に紹介され、いよいよ前原さんが登場します。
ひとしきり挨拶を終えると、まずは皆の知っている曲で、
本業のジャズを2曲披露。
「星に願いを」「テネシーワルツ」の気持ちの良いピアノの音色が流れます。
施設のデイルームが高級ホテルのカフェのような雰囲気になりました。
利用者さんも、ジャズの音色をしんみり聞きながら、
前原さんの演奏に耳を傾けています。
3曲目からは利用者さんの歌を交えたピアノの伴奏。
誰もが知ってる曲のラインナップと、
ピアノのテンポの良い伴奏に、一同合唱。
施設スタッフの方が歌詞カードを用意し、
歌詞を手で指しながら利用者さんの歌をサポートします。
更にスタッフの方も一緒になって歌うことで、
会場全体を盛り上げていきます。
曲の合間に、前原さんから曲に関する紹介もあり、
利用者さんも私も歌の背景を思い出しながら演奏会は進みます。
ピアノの伴奏を聞きながら思い出したのは小学校の音楽の教室。
先生の伴奏に合わせて歌ったあの頃を思い出しました。
全ての曲に、利用者さんがリズムが狂うこともなく歌うことができたのは、
みなが通ってきた音楽室での経験があったからなのだと感じました。
演奏は20曲も続きますが、利用者さんの元気は増していきます。
特に「瀬戸の花嫁」は大盛り上がり。深い思い出があったのでしょう。
アンコールに、盛り上がった「瀬戸の花嫁」と「ふるさと」を皆で合唱し、終了。
1時間弱のあっという間のステージでした。
終了後、会場から帰る利用者さん達のご感想をお聞きしてみると、
「なつかしい曲が聞けました」
「よかったねえ」
などと、前原さんの演奏に感謝の声が集まっていました。
前原さんは、これから浜松中の施設を回って演奏会を続けていくそうです。
定年後の新しい目標として、全ての施設にこの娯楽を提供したいのだそうです。
素晴らしい目標ですね。
「50回、100回記念の時は是非呼んでください!」
とお願いし、今回の取材は終了しました。
ジャズピアノの前原さん、お疲れ様でした!
白梅ケアホームの皆さん、ありがとうございました!