今回訪れたのは、静岡県沼津市。
自然に囲まれた閑静な施設「沼津市立 高尾園」さん。
その日は納涼祭がやっており、到着した夕方6時ごろから
施設の運動場は大賑わいのご様子。
ステージではフラダンスが行われたり、
盆踊りも開催されていました。
今回取材にお伺いさせていただいたのは、
その中でもメインイベントの「春風火舞」。
<公式HP→http://www7b.biglobe.ne.jp/~harukaze/index.htm>
「火舞い」というのは、もともとはキャンプファイヤーの火付けを行う儀式で、
火の神様を呼ぶためにトーチを使って踊るものだそうです。
当施設を運営する春風会さんでは、
職員の方が自ら火舞いを練習し、披露されているそうです。
一人の職員さんが大学での火舞いの経験を持ち込み、
仲間を集めて始められたのがきっかけで、
もう20年近くの歴史があるのだそうです。
今では各施設の職員の方が、主催者の方に学び、
各施設でチームを作り、利用者さんに披露しており、
更には全国のファイヤーフェスティバルにも出演するほどの腕前なのだそうです。
「職員さんが自ら娯楽を提供する。」
これまでと違った娯楽ボランティアに興味を持ち、今回の取材に至りました。
本番を直前に「春風火舞」のメンバーの方々に直撃。
お揃いのコスチュームで、堂々とした後姿!!
火が沈みきった午後7:30ごろ。
いよいよ「春風火舞」の本番がスタートします。
会場の灯りは真っ暗に消され、
トーチを持ったメンバーの方々が登場します。
静まり返った会場に、緊張と期待が高まっているのを感じました。
一体、火舞いとはどのようなものなのか?
ゆったりとした音楽とともに、
トーチが弧を描き、演技が始まりました。
音楽に合わせて、全員がぴったりの呼吸で、
トーチが前後左右に自在に動き、火の軌跡を描きます。
ただ回すだけでなく、ひねりが入ったり、前後で交差したり、
演技が進むに連れてスピードも増していきます。
その様子はとても美しく、リズム感も気持ちよく、
カメラのシャッターを押し忘れるほど見とれてしまいました。
中盤に入ると、炎の竜が登場!
ド迫力で会場をかけめぐり、一人の勇者が立ち向かっていきます。
後半は、テクノ調の曲に乗り、更に様々な個人芸や団体芸を披露。
技を見るたびに、「すごい、、」とため息が出ました。
後半のクライマックスで炎が上がるパフォーマンスが登場。
その迫力に会場中が興奮します。
あっという間に演技は終了。
最後はナイアガラと打ち上げで締めくくります。
ド迫力の演技と花火が終わり、会場は拍手の嵐。
興奮と感動の内に「春風火舞」は終了しました。
「春風火舞」は、春風会の各施設さんの納涼祭で見ることができます。
私自身これほどのエンターテイメントはプロでも最近見たことがないので、
どの方も一見の価値はあると思います。
そして、「娯楽ボランティア探訪」として、大きく感じたのは、
職員の方たちが自ら娯楽を企画し、練習し、実行することの素晴らしさ!
この春風火舞は、各施設の職員の方々の交流のツールともなっており、
利用者さんにも喜ばれるという一石二鳥・三鳥の活動といえます。
素晴らしい演技を見せて下さった「春風火舞」の皆さん、お疲れ様でした!
そして、高尾園の皆さん、素敵な納涼祭をありがとうございました!
★春風火舞ホームページ
→http://www7b.biglobe.ne.jp/~harukaze/index.htm