今回伺ったのは、東京で活動中の二胡・三線教室のボランティアの皆さん。
東京都田園調布の二胡・三線教室「マザーシップ」の
代表・三浦さんが主宰する慰問団体「二胡・三線の会」さんです。
【二胡・三線教室のマザーシップHP】
http://www.mothership.info/index.html
【二胡・三線の会ブログ】
http://www.yamaneco.com/
日々教室で二胡・三線をトレーニングしながら、
その成果をボランティアで披露し、地域貢献されています。
伺った施設さんは東京都目黒区の特別養護老人ホーム東山さん。
二胡・三線の会さんはもう5年間もこちらで演奏会を開いているそうです。
特別養護老人ホーム東山さんは大きな施設で、
4階建ての規模で、100名近くの方が利用されているとか。
二胡・三線の会さんはこの施設の4・3・2階のデイルームを
順番に演奏して回るのだそうです。
演奏は20分前後。
今回の曲目は以下の通り。
1.夏は来ぬ(二胡)
2.浜辺の歌(二胡)
3.憧れのハワイ航路(二胡)
4.七夕様(三線)
5.ハイサイおじさん(三線)
6.島唄(三線)
今回は夏にちなんだ選曲です。
いよいよ開演ということで、4階のデイルームに向かいます。
会場では利用者さんが拍手で迎えてくれます。
顔なじみの方もおられるようで、「おかえり!」なんて言って下さる方も。
メンバーの方々は衣装にも凝っていて、
二胡の方は中国風、三線のメンバーは着物を着ています。
代表の三浦さんが挨拶をし、いよいよ本番。
一曲目は「夏は来ぬ」。
二胡の方5名での合奏です。
三浦さん(写真左)がイントロを引き、皆さんが続きます。
二胡の音色は柔らかく、懐かしさを感じる音。
会場に、しみじみとした音が流れ、利用者さんが聞き入ります。
私が驚いたのは、5名で同じ旋律を指揮者もなく弾いているところ。
5名がズレることなく、曲を演奏します。
後で聞いたところ、「間違いましたよ」とか「合わせるのが難しいんです」と言っておられましたが、
素人耳ということもあるでしょうが、皆息がぴったり合っていました。
利用者さんも手拍子で合わせたり、歌っている方もいました。
二曲目は「浜辺の歌」。
「浜辺の歌」は知っている方も多かったのか、
利用者様が皆で合唱していました。
三曲目は二胡の最後の曲、「憧れのハワイ航路」。
「晴れた空~」の耳慣れた明るい旋律。
控えの三線のメンバーの方々が傍らで先導して歌い、
手拍子とともに会場を盛り上げます。
利用者さんの中で思い出にしている方もいるらしく、
昔を懐かしんで会話をしている方もいました。
続いて、三線の方々の登場。
三線は6名のメンバー。
一曲目は、7月も目前という事で、「七夕様」。
男性が先導し、三線の弾き語り。
これも全員が同じ旋律を引きながらで、しかも歌も歌う。
男女混声で、会場も盛り上がっていきます。
二曲目は「ハイサイおじさん」。
メンバー一人がパーカッションを持って残りは三線。
陽気な沖縄の曲で、利用者さんも手振りで踊ります。
二胡のメンバーの方々も手拍子しながら踊り出す。
三線のメンバー、二胡のメンバー、そして会場が一体となって、
盛り上がりはピークに。
最後は「島唄」。
利用者の皆さんも一緒になって合唱。
リズムを取る利用者さん。
一緒に歌を合わせる利用者さん。
終始にこやかな雰囲気の演奏会が終了し、拍手喝采。
「やっている方も楽しいですよ。」
と終了後、メンバーの方からお聞きしました。
二胡・三線の会の皆さんは、演奏したり歌いながらも
笑顔で楽しんでいました。
利用者さんも、その雰囲気を楽しむかのように、
一緒になって歌ったり踊ったりしているのが印象的でした。
二胡・三線の会さんでは、特別養護老人ホーム東山さんのように、
定期的に施設での演奏会をされているそうです。
ですが、強制的ではなく、その都度参加できる方が、
個人練習をしながら気軽に参加できる内容になっています。
そのせいか、参加されている方は年齢層も様々。
いろんな方がこうして音楽を一緒に楽しんでいるので、
このように利用者さんも楽しませられるのだなと思いました。
是非、また見てみたい!と思いました。
二胡・三線の会の皆さん、ありがとうございました!
また、特別養護老人ホーム東山の担当の方、
いろいろご丁寧にありがとうございました。
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