2009年6月19日(金) 蒲郡市養護老人ホームにて

愛知県蒲郡市にて、紙芝居を使った慰問活動をされているのは、
「お話宅急便」の小笠原みちよさん。

本日は蒲郡市の蒲郡市養護老人ホームにて、
公演をされるということで、見学を申し出ました。

公演は午前10:30よりスタート。
笑顔であいさつをされる小笠原さん。


まずは、6月にちなんだ歌「あめふり」を皆で合唱。
歌詞カードを配り、ラジカセの曲に乗せて歌います。


途中小笠原さんがマイクを利用者さんに渡し、一緒に歌うシーンも。


口を大きく開ける事により、口腔の障害を予防し、
健康を増進する効果があるのだそうです。

歌い終わると、いよいよメインの紙芝居。


お話の内容は、グリム童話の「こびととくつや」、
昔話の「たべられたやまんば」の二本立て。

それぞれ違った環境・背景のものを紹介することで、
飽きの来ない内容にしているそうです。


お話は私たちも良く知っている内容ですが、
驚いたのは小笠原さんの演技力。

テレビの昔話のような本格的な語りで、
やまんばの「待てえ~、小僧~~」と迫力のある演技から、
小人のかわいらしい演技まで、
一人3役・4役をこなし、いつの間にか話に夢中になります。

利用者さんも食い入るように話に入っていき、
2話で20分の時間はあっという間に過ぎてしまいました。

最後はもう一度「あめふり」を皆で歌い、終了。


童心に帰ったような良い心地で、
笑顔のあふれる中、公演は終了しました。

終了後、小笠原さんと少々お話をさせていただきました。

公演も素晴らしかったのですが、
もっと感心したのは、小笠原さんのボランティアに対する想いでした。

小笠原さんは、ボランティアとはいえ、
披露する以上は何かを与えられなければならないと考え、
日々勉強と練習を重ねておられるそうです。

紙芝居に関する鍛錬だけでなく、
高齢者の健康やケアに関する研修にも積極的に参加され、
ボランティアの中で活かしているという話です。

その知識から、
「口腔の訓練として歌を歌う」、
「昔の物語を思い出すことで脳を活性化させる」等、
明確な意図のもとで活動を行われているのです。

ボランティアだから少しぐらい、、という意識でなく、
ボランティアだからこそ、という意識。

そして、利用者さんと関わるという責任感のもと、
しっかりしたものを提供しよう、という意識。

そういった意識を持ったボランティアの方を育成したり、増やしていきたい。
そう心から願う小笠原さんでした。

★お話宅急便★
愛知県蒲郡市を中心に活動中です。
※イベント・講師業もありますので、依頼の際は都合等お問合わせ下さい。

主催:小笠原みちよさん
    JPIC読書アドバイザー
    絵本で子育てセンター絵本講師

TEL・FAX:0533-57-8331