1979年、生地とネットが一体になった病院専用カーテンが日本で初めて誕生しました。
これを開発した会社こそがキングラン株式会社(東京・神田)です。
カーテンのリース期間である、5年間の運用と幾度のクリーニングに耐えうるよう開発された「キングランカーテン」。
そのルーツは、群馬のカーテン製造工場にあります。
まずは、糸の整備をする工場から。
撚糸された糸は、編むにはまだ荒くて不安定な素材の状態です。
この糸に均等な張力を掛け、製造時に強度・質感にムラが出ないように均一に引き延ばしながら巻き取ります。
タフさと手触りを両立させる糸作り
タフさを持ちながらも、柔らかい手触りを実現するのが上記の「ウーリー加工」された糸です。
糸が一度熱処理され、上の拡大写真のように羊毛に似た質感になります。
糸作りの段階でもひと手間がかかっていることに、日本のモノ作りの凄さを感じます。