当社の提供する製品・サービスの価値を全社一丸でお客様に偽りなく伝え、お客様にご享受頂くのを目的に、カーテン生地の工場の見学に行ってきました。
我々はカーテン生地を仕入れ、加工してお届けしますが、その原点とも言える「生地」を、糸から作っている工場を見聞し、真の価値を肌で感じ、伝えていくことが出来ればと思っております。
今回は、前回に引き続き、工場見学した営業メンバーが工場での見聞をレポートします。

カーテン生地を作る工程は「編み立て」「染色」「仕上げ」とあります。今回は「染色」についてです。

キングラン東海の夏目です。
施設でご利用頂いているカーテンは、全て防炎加工の施してあるものです。
現在そのほとんどがポリエステル100%の製品で、その品質は高く、衣服等に使われる生地よりも耐久性に優れています。
その為、比較的長期にわたって使用することが出来ます。
今回私は、施設での使用に耐えうる為に、生地の色褪せや色移り等をどのようにして抑えているのか?制菌等の性能はどのようにして保たれているのか?をレポートします。



生地の表面に染料を塗布するだけでは、塗料はすぐに落ちてしまいます。
その為、染料を繊維の中まで浸透させる必要があります。
ポリエステルの中(すきま)に染料を入り込ませるには、110度以上の温度が必要です。
そこで、圧力釜に似た機能を持つ染色機を使って、高温で染色していきます。
結果、衣服等に使われる生地と比べて、色褪せが起こりにくくなります。
また、クリーニング時にはそこまで高温の水では洗わない為、クリーニング時に色が取れてしまったり、色移りしたりといったリスクが少なくなります。



制菌加工は染色後の最終熱加工時に薬剤を希釈させた槽内にくぐらせて付着させ、直後に熱を加えて固定し、仕上げます。
また、制菌薬剤は粘着性が高い薬剤の為取れにくく、クリーニング後も高い性能を保持し続けることができるようになっています。
クリーニング試験では、10回以上洗濯をしても性能を保持し続けていることが証明されています。

このようにして、施設でお使いのカーテンは、見た目の品質・性能面での品質を長期に渡って保ち続けられています。
ですから、安心してご利用頂けます。
ただ、クリーニング試験を10回以上繰り返しているとしても、長期に渡って日光に当たることによる日焼けや、日常使用による生地への負担や摩耗、度重なるクリーニングでの劣化は避けられないとのことです。
半永久的に性能が保持されるものではないことも、今回の見学で分かりました。
当社サービスの基本的なカーテン入れ替え時期が5年となっているのも、そこに理由があるのですね。

(夏目)