キングラン東海の河合です。
産婦人科病棟で、窓カーテンの交換作業にお伺いした時の話です。
午後の作業だった為、西向きの病室は日差しが強く、カーテンが閉めっぱなしの部屋も多くありました。
ベッドには、寝ている赤ちゃんと、そのお母さんがいました。
直射日光は良くないと、陽の当たり具合に合わせて自分の体で影を作ったり、
左右のカーテンを寄せて、交換のタイミングを駆使したり、
赤ちゃんに陽が当たらない様カーテンを交換します。
ふと12年程前、先代の会長とメンテナンスに行った時の事を思い出しました。
会長は、左肩に取り付けるカーテンを、右肩に取り外すカーテンを掛けて、
一つフックを外しては、そこへ取付カーテンのフックを一つ取り付け、を繰り返していました。
通常、全てのフックを取り外してから、取り付けたほうが効率良く作業が出来ます。
しかし、効率よりも、患者さんに不快な思いをさせずに作業を見守って頂くこともプロの技だと思います。
地味な、日の目を見ない事例の一つでした。
(河合)