キングラン東海の河合です。
精神科病棟のカーテン交換に伺った際の出来事です。
ある病室に入ると女性患者様から、「女性はいないんですか?それなら私は無理です」と言われました。
その方は男性が苦手なのかなと思いました。
そこで私は、「分かりました。ではこの部屋のカーテン交換はやめておきますね」と伝え、部屋を後にしました。
困った私は、とりあえずナースステーションで相談してみることにしました。
どうやら看護師さんも手を焼いている患者様らしく、私の代わりに看護師さんがカーテン交換してくれることになりました。
半ば強引に交換する看護師さんに対して、患者さんは
「交換しなくていいって言ったじゃない!私のとこのカーテンは交換しないで!」
と、とても反抗的でした。
一人の看護師さんが脚立に登り、もう一人の看護師さんがカーテンを持って作業の補助をしていますが、
「やめろやめろ!」と患者さんがそのカーテンを奪い取ろうとカーテンを引っ張り合っています。
その瞬間、カーテンの裾が床に触れました。
患者さんは、「このカーテンは絶対に嫌!やめて!別のカーテンにして!別の新しいカーテンならこの人(私)に交換してもらう!この人は床にカーテンを着けたりしない!」と仰いました。
患者様に了承を頂き、何とかカーテンの交換をすることが出来ました。
作業後、看護師さんに
「ごめんね、病棟にはこんな人ばかりじゃないから、頑張って作業してね」
と言って頂きました。
患者さんと直接接している以上、看護師さんとの連携はとても大切になります。
患者さんが自己発信しないと異変を発見できないようなことでも、私たちが作業に入ることで患者さんの異変、要望を発見し、看護師さんに伝えるということはよくあります。
「カーテン交換作業員」ではなく、「第二の職員」として、看護師さんとの連携を大切にしていきたいと思います。
(河合)