キングラン東海の河合です。
病院の4床室のカーテン交換へ行った際の事です。
部屋へ入ろうとすると、患者様が声を荒げているのが聞こえてきました。
「だからいいって、いいって!お前らの顔は見たくない!」
様子を伺うと、窓際のベッド付近に看護師さんの姿がありました。
この部屋の作業は後にしようと思いましたが、病室の他の患者様が「カーテン?どうぞどうぞ!」と促して下さいました。
ちょうど看護師さんが退出したので、作業させて頂く事にしました。
先程まで大きな声を上げていた患者様に、恐る恐るカーテン交換の旨を伝えると、
あまり機嫌が良くない様子でしたが「ああ、お願いします」と作業を許可して下さいました。
患者様は立ち上がって荷物の整理をしていましたが、一度ベッドに腰を下ろしました。
その瞬間「パシッ」と音がしました。
どうやら座った瞬間に点滴のチューブが抜けてしまったようです。
床に垂れた点滴のチューブに目をやると、チューブの半分ぐらいまで赤くなっていました。
しかし患者様はそのことに気付いていなかったので、患者様に声を掛け、ナースコールで看護師さんを呼びました。
この部屋のカーテン交換はいったん中断し、30分後に再度伺いました。
患者様から「さっきはありがとう。看護師ともめていたけど、(和解の)きっかけになったよ」とお礼を言って下さりました。
どうやら入院のイライラからわがままを言ってしまい、後に引けずに言い合ってしまったそうです。
カーテン交換があったからこそ、患者様と看護師さんの間を取り持つことが出来ました。
今後も、カーテン交換という、施設の非日常的なイベントで患者様・入居者様の人生の1ページの1行に関われていけたらと思います。
(河合)