キングラン東海の古川です。
ホスピス病棟でカーテン交換作業に入った際の患者様とのやりとりです。
ホスピス病棟は、生命を脅かす疾患に直面している患者様とそのご家族に対して、身体的ならびに、感情的な苦しみを緩和する病棟です。
ある居室で、患者様から「年に何回カーテン交換するの?」と聞かれました。
私は、「半年に1回クリーニングのために交換しています」と伝えました。
すると患者様は、「もうそんなに経ったんだ!俺はしぶてー奴だな。まだ死なしてくれねーや」と言っていました。
私は何と答えたら良いか分からず、「半年くらい前にカーテン交換来ていましたか?」と聞くと、
「来たよ。ここに移ってきて2カ月目くらいの時かな?ってことは8カ月も生きているのか、余命って分からないもんだな」と笑っていました。
私も一緒に笑って良いか分からずも、「そうですね」と言いました。
交換後はにこやかな表情で「ありがとうな」と言ってくださいました。
患者様にとって、ホスピス病棟での生活がどのようなものなのか計り知れません。
カーテン交換を2回見たという事実から、その患者様が自身の余命宣言からの期間を感じることができ、
笑って頂けたことは良かったかなと思いました。
このようなお話も、私がぶっきらぼうな態度や、空気の読めない発言で作業をしていたら生まれなかったと感じるので、
今後もマナーや節度を持った行動を心掛けたいです。
(古川)