キングラン東海の河合です。
介護施設のカーテン交換に行った際の事です。
窓際のベッドには男性の利用者様が寝そべっていました。
私が声をかけると利用者様はむくっと起き上がり、
「今日はデイサービスに来たんだけど眠くなったから寝てるんだよ。野球分かる?」と話しかけて下さいました。
「野球ですか、あまり得意ではないですけど…」と答えると、
プロ野球の話をしてくるかと思いきや、いきなりなぞなそを出されました。
「なぞなぞな!松井選手とイチロー選手が野球をしました。どっちが勝ったかな?」
突然のなぞなぞに、私が答えられずにいると利用者様は、
「どう?分からん?勝ったかな=カタカナでイチロー選手でした!」と仰いました。
続けてもう一つなぞなぞを出してくださいました。
「じゃあ次!トマトと大根が相撲を取りました。どっちが勝ったかな?
理由もつけてな。まぁ仕事中で忙しいかもしれんけど考えてみん!さっきと同じ考え方じゃあ答えは出んぞ!」
「さっきの考えならトマトですけど、う~ん、なんでしょう?」
すると利用者様は、
「俺はデイサービスに来るたびにここの職員さん捕まえてなぞなぞ出してやってる。
いつも自分で考えて持ってくるんだよ。
今の答えはトマト。
理由は大根は土が付いているだろ!あんた頭が固いねぇ」
負け=土が付く、なるほど勉強になります。
その後もいくつかなぞなぞを出して下さいました。
手に持った紙にはたくさんのなぞなぞが書かれていました。
「じゃあ次の問題、学校の半径10m以内には誰が住んでる?」
これは私が唯一ピンときたなぞなぞでした。
「先生ですね?10m=1000cm=センセンチ=先生ん家」。
すると利用者様は、「たまにはやるねぇ」と嬉しそうな笑顔を見せて下さいました。
カーテン交換作業のきりが付いたので、お付き合いもここまでとなりましたが、
利用者様となぞなぞを通したふれあいができ、楽しく作業ができました。
(河合)