キングラン東海の河合です。
とある病室での事。
その個室には、年配の女性患者様がベッドに寝ており、面会の女性が2人おられました。
ベッドで寝ている女性患者様は、ぼぅっと窓から外を見ていました。
カーテン交換の旨をお伝えすると、面会の女性が
「お母さん、カーテン替えてくれるって!」
と声を掛けますが、女性患者様は相変わらず窓の外を見ています。
窓用のカーテンを交換し、確認のために一度カーテンを閉めました。
すると付き添いの女性が、
「わぁ!綺麗なカーテン!ほら、お母さん、お花畑みたいだよ!」
そのカーテンはピンク系の生地で、小さな花の刺しゅう入りのカーテンでした。
確かに窓一面がお花畑のようです。
「あれ、お母さんが笑ってる!きっと嬉しいんだね!」
女性患者様はカーテンに意識が行ったのでしょうか、にかっと笑って悦んでおられる様子でした。
カーテンで春を感じて頂けたのでしょうか、心が温かくなりました。
でも、自分はカーテンを交換しただけです。
こんな想いの生まれるカーテンを提案してくれた営業や事務スタッフ、
このカーテンを選んでくれた病院の皆さん、そしてそれをクリーニングしてくれる工場の皆。
患者様の笑顔のための空間の演出の影で、そんな皆さんの一体感を感じた瞬間でした。
(河合)