娯楽ボラ.comを会社の支援のもと開始して9ヶ月。
ブログの取材を通して、いろんな娯楽ボランティアさんを見てきました。
そして来年4月には、私の友人と音楽を提供するNPOを設立する予定。
自分も娯楽ボランティアとしての仲間入りができる準備が出来てきました。
さて、この活動を始めた初期の頃の話ですが、
当社の同僚の間で、「僕も娯楽ボラやってみようかな?」
と冗談交じりで話しているのを耳にしました。
冗談交じりというのは、当社には音楽はカラオケ以外縁の無い方が多く、
人前で披露するなんて、もっての他という状況でした。
でも、お遊びでも良いから、楽器をやってみたい人は結構いました。
「じゃあ、9月頃に仲間内でライブやりましょうよ。」
私の突飛なアイデアで、会社の仲間内でのライブを急きょ行うことに。
今年の6月頃の話でした。
「え、でも全然やったこと無いのに、できるかなあ?」
と言う方々がほとんど。
でも、私には勝算がありました。
実は、私は学生時代から12年間バンドをやっていました。
そして、プロ志向のバンドに嫌気がさしていた私は、
「お酒の飲める仲間と楽器を弾こう」
というコンセプトの下、ど素人だけの音楽会を企画しました。
出演者は多種多様。
弾き語りもあれば、ダンスもあれば、バンドもあれば、コントもあれば。
雑多なグループ8~10組が集ってお酒を飲みながらの内輪ライブ。
これが結構好評で、2002年のスタート以来
7年間で約15回の開催となりました。
その中で、ギターを始めて持った人も、
2週間でステージに立てる。
結局上手かどうかではなく、楽しめるかどうかでした。
そんな背景もあり、「たぶん無理だろう」というムードの中、
半ば強引に音楽会を開催にこぎつけました。
本番は9月5日(土)夕方7:00。
土曜の仕事を終え、会社近くのライブハウスに続々と人が集まります。
今回音楽会を開催したのは、ライブハウス豊川「ROCKBOTTOM」。
気軽にスペースを借りてのライブ開催ができる雰囲気の良いライブハウスです。
当日の出演者は総勢18名。全て会社のメンバー。
食事や飲み物を持ち寄って飲みながら準備を進めます。
いよいよ本番。
最初の挨拶を終えた後、ギター弾き語りユニットのからのスタート。
ボーカル、ギター、ハーモニカ、ピアノの4人構成で、ゆずの「いつか」を演奏。
ほとんど素人の集まりですが、皆が感動するほどの出来栄えでした。
次は、かわいい衣装で登場した、
若手女性4人によるダンス+歌。
踊りは1週間前から個人で一生懸命練習したとのこと。
衣装も前日に浜松のドンキホーテで購入されたそうです。
曲はピンクレディーの名曲を選んで、年配の方も大喜び。
かわいい衣装と踊りに会場内は大歓声でした。
3組目は、ブルーハーツを演奏する若手3人組。
なんとボーカルが当日来れなかったため、会場から歌い手を公募しての出演。
速いテンポの曲に、素人のメンバーは四苦八苦でしたが、
とにかく盛り上げることを考え、リズムだけはキープ。
公募した3人のボーカルも熱唱し、
1曲だけでしたが、大盛り上がりとなりました。
4組目は、経理の方によるバイオリン演奏。
全く音楽に縁がないと思われていた彼女の突然の演奏に皆びっくり。
当日まで、何をやるかは秘密にしながら、
こっそりとバイオリン教室に通っていたそうです。
生のバイオリンの音色を初めて聞く方もいて、
クラシカルな演奏に一同聞き入っていました。
5組目はアイドル「あやや」のダンス+歌。
2名の男性親衛隊(?)も両脇で踊りながらのダンス披露です。
全体練習はなんと前日と当日の2回のみ。
中央の「あやや」のみ完璧な踊りを披露してくれました。
会場はノリノリで掛け声の嵐。
いつもと違うメンバーの一面に新鮮さを感じるパフォーマンスでした。
6組目はハワイアン・ウクレレの演奏。
当社専務とメンテナンスのベテランのコラボ。
ウクレレは初めて、というメンバーも、
専務に手取り足とりで教えてもらい、本番では素晴らしい演奏。
ハワイアンのゆったりした音楽の中、
しっとりと演奏に聞き入る一同。
7組目は、ピアノの弾き語り演奏の二人組。
小さい頃ピアノをやっていたメンバーと、カラオケ大好きの女性のコラボ。
曲は一青窈の「ハナミズキ」。
ピアノの演奏も素晴らしいながら、単なるカラオケ好きとは思えない美声を披露。
しっとりとした演奏と歌に合わせ、
会場皆で肩をゆらしながら口ずさんでいました。
最後のトリを努めたのは沖縄バンドの5人。
三線、サックス、ギター、ベース、ドラムに歌という、ちょっと本格的な構成。
BIGINの曲を完成度の高い演奏で披露。
でも、三線、ベース、ドラムは全くの初心者。
終業後に倉庫で集まってこっそり練習していた成果を
この日は存分に発揮できたのではないでしょうか。
最後にBIGINの「オリオンビール」の曲を皆で合唱。
事前に用意したオリオンビールを片手に飲みながらの踊り。
全員で「乾杯!」と大声で叫んで終わった音楽会。
大盛況の中で、全てのプログラムが終了しました。
終了後もしばし余韻を楽しみながら飲み食い。
「やってよかった。」「また次もやりたい。」という、
皆の前向きな声をもらえて、本当にやってよかったと思いました。
音楽会には、様々な効果がありました。
まず、音楽という日常ではあまり触れる機会のないもの、
だから「できない」「難しい」と思っているものに対して、
「意外と簡単だなあ」「もっとやりたい」という意識を生んだこと。
意外と音楽などの趣味への門戸は広いです。
そして、やってよかった!これからの新しい趣味にしたい!
という精神的にも良い効果を生むと思っています。
そして、何よりも大きかった効果は、
仲間の結束力が格段と上がったことでした。
音楽会の終了後、2次会で近所の居酒屋に移動。
その後日が変わるまで中まで語らい合いながら飲んでいました。
部署毎の交流や男女のコミュニケーションが、
これまで以上に取れて、仲間が一体となりました。
翌週に社員バス旅行があったのですが、
そこでも皆一緒になってバスで大騒ぎできたのは、
過去無かったことでした。
娯楽ボラをやってみたいけど、特に芸がない。
そんな方にも始める機会を提供できる手段として、
今後も社内外で音楽会を開催していきたいと思います。
そしてその中から娯楽ボラデビューする方ができたら素敵だなあ。
そう思っています。