今回、取材させていただいたのは、「娯楽ボラ.com」にも参加されている、
大道芸人『クラウンたく』さんの公演。
『クラウンたく』さんは、浜松聴覚特別支援学校・中等部の3年生で、
聴覚に障害を持ちながら、大道芸で活躍されている方です。
今回は、人工内耳友の会「ACITA」の浜松大会にて、
アトラクション公演をなさるということで、取材に伺いました。
講演等が終わり、15:30からアトラクションがスタートとのこと。
会場に入ると、大勢の方々がこの総会に集っており、熱気が立ち込めていました。
司会の方のナレーション+手話の元、アトラクションが始まります。
最初の『クラウンたく』さんの紹介は非常に印象的でした。
「耳が聞こえなくても、話ができなくても、人を笑わせることが出来る」
そういう想いを持って、世界中を飛び回るのが彼の夢なのだそうです。
一体どんなパフォーマンスを見せてくれるのでしょうか。
マイケルジャクソンの曲とともに、『クラウンたく』さんが登場します。
登壇するなり、バルーンを観客席に向かって飛ばし、観客席を笑わせます。
つかみの後はパントマイムを披露。
見えない壁や、空中で動かないカバンに翻弄される姿が会場を沸かせます。
最後にカバンが裏返ると「拍手」の文字。
茶目っ毛あふれる演技に会場に大きな笑いと拍手が広がります。
パントマイムを終えると、ジャグリングが始まります。
ジャグリングは、ボールや布地を使って、器用に技を披露します。
更には生卵を取り出してのジャグリング!
というのは冗談で、実際はボールを使っていたようです。
観客席に卵を投げた時は驚きの声が上がっていました。
いたずら好きのクラウンならではのパフォーマンスです。
ジャグリングが終わるとちょっとした手品。
白紙のノートが挿絵の入ったノートに変身。
一体どうなっているのかな?
続いて皿回しのパフォーマンス。
これは一人でやるだけでなく、観客の方4人との皿回しのリレー!
リレーは見事成功!
一度も落とさずに皿が受け渡されました。
協力のお礼に、観客の方にはバルーンアートをプレゼント。
4人目の方には忘れていた形で、その場で作ってみせました。
公演も終盤。
続いては中国ゴマを使ったスゴ技の数々。
華麗な中国ゴマさばきで、技一つ一つに会場から拍手が送られました。
難しそうな技を涼しい顔でこなしてしまう『クラウンたく』さんでした。
最後は、指先のライトを使ったパフォーマンス。
右に行ったり左に行ったり、滑稽な動きに会場に再び笑い。
最後は、カバンの「拍手」で終了。
本当に最後まで笑いと驚きにあふれた楽しい公演でした。
彼は現在中学3年生で、高等部へと進学されますが、
今後も大道芸は続けていきたいのだそうです。
大道芸ワールドカップへ向けても練習を積み重ねており、
日本全国での活動、世界での活動もしていきたいのだそうです。
「耳が聞こえなくても、話が出来なくても、人を笑わせることが出来る」
その思いは、このステージで完全に表現されていました。
彼の腕前、センス、そして思いがあれば、きっと活躍出来ると思いました。
『クラウンたく』さん、お疲れさまでした!
★クラウンたく★
■本人ブログURL
http://clown16.hamazo.tv/
■娯楽ボラ.comからも情報が見られます!
http://www.gorabora.com/